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Hitachi

株式会社 日立ハイテク

新型超高速液体クロマトグラフ「ChromasterUltra Rs」を発売

―世界最高システム耐圧140MPaで超高速分析における高い精度と信頼性を提供―

2013年9月2日

株式会社日立ハイテクノロジーズ(執行役社長:久田眞佐男/以下、日立ハイテク)は、さらなる超高速分析と高分離・高感度を実現した、新型超高速液体クロマトグラフ「ChromasterUltra Rs(クロムマスターウルトラアールエス)」を、2013年9月2日より全世界で発売しました。

超高速液体クロマトグラフは、液体に溶解可能な物質の組成・含有量などを高精度で測定する分析装置で、汎用の液体クロマトグラフと比べて大幅に分析時間を短縮することができます。測定対象となる試料や成分は非常に幅広く、製薬・化学・食品分野をはじめとした、研究開発・品質管理などあらゆる分析シーンにおいて用いられる重要な分析装置で、2013年の市場規模は全世界で500億円以上と推定されます。
特に市場占有率が大きいのが製薬分野で、医薬品の開発においては、その過程で発生する不純物が医薬品の品質・安全性に大きく影響します。不純物の中でも、遺伝毒性物質は微量でも健康被害を及ぼす可能性があり、ヨーロッパをはじめ世界各国での規制が強化されるなど、不純物を確実に検出するための分析・構造解析には、さらなる技術革新が求められています。また、不純物の性質は幅広いため、同時検出する際の感度低下や長時間分析などの問題もあり、超高速・高分離分析へのニーズが一層高まっています。

今回、日立ハイテクが開発した超高速液体クロマトグラフ「ChromasterUltra Rs」は、特に製薬分野の研究開発現場における課題とニーズに応える、超高速分析における高分離・高感度を実現しました。
世界最高のシステム耐圧140メガパスカル(MPa)を実現することで、超高速分析を可能にするだけでなく、分析圧力が上がりやすいメタノールなどの移動相も使用可能となり、さまざまな分析バリエーションを提供します。また、カラム長を長くし分離能を高めた微粒子充填剤カラムを新たに開発し、高システム耐圧と低拡散システムの組み合わせにより、さらなる高分離分析を実現します。

この度発売した「ChromasterUltra Rs」は、前機種から6年ぶりの新製品となり、2011年に発売した高速液体クロマトグラフ「Chromaster」に続き、製品ラインアップを拡充することで、「Chromaster」シリーズの強化を図ります。

今後日立ハイテクは、ワールドワイドでの営業活動を展開し、製薬・化学・食品分野をはじめ、分析センターなどさまざまな分析現場におけるニーズに応え続け、成長市場への販売を進めてまいります。
また、2013年9月4日(水)から9月6日(金)まで開催される「JASIS 2013」(開催地:千葉県・幕張メッセ国際展示場)にて、本機の実機展示を行う予定です。

新型超高速液体クロマトグラフChromasterUltra Rs
ChromasterUltra Rs

主な特長

超高速分析

世界最高システム耐圧140MPaで、ハイスピード分析をサポートするとともに、分析圧力が上がりやすい移動相の選択肢を拡大し、分析バリエーションを向上

高分離分析

新開発の「日立LaChromUltraⅡODS C18カラム」(粒子径1.9μm、長さ250mm)と世界最高システム耐圧140MPa、徹底した低拡散システムの組み合わせにより、理論段数50,000段の高分離分析を実現<

高感度分析

ダイオードアレイ検出器にキャピラリー型全反射タイプのフローセル(光路長10mm)を標準搭載。
全反射キャピラリー構造と新光学系技術の採用により、低ノイズ化、低容量化、高感度化を同時に向上し、高分離と高感度の両立が可能。さらにキャピラリー型全反射タイプの高感度フローセル(光路長65mm/オプション)と組み合せることで優れた感度を得ることが可能(当社従来機「LaChromUltra」比 感度約10倍(当社規定条件))

本体価格

「ChromasterUltra Rs」 790万円(標準システム構成/国内価格/税別)
「日立LaChromUltraⅡODS C18カラム」 9.5万円(3φ×250mm/国内価格/税別)

販売目標台数

300台/年間

「JASIS 2013」WEBサイト

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科学・医用システム事業統括本部
科学システム営業本部 マーケティング一部
担当:菅野、伊藤
TEL:03-3504-7277
報道機関お問い合わせ先
CSR本部 CSR・コーポレートコミュニケーション部
担当:武内、松本
TEL:03-3504-7760
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