-環境規制物質スクリーニング専用のスタンダードモデル-
2013年11月12日
株式会社日立ハイテクノロジーズ(執行役社長:久田 眞佐男/以下、日立ハイテク)の100%子会社で、分析計測装置を製造販売している株式会社日立ハイテクサイエンス(取締役社長:池田 俊幸/以下、日立ハイテクサイエンス)は、このほどWEEE/RoHS等により使用が制限されている有害物質管理用の蛍光X線分析装置「EA1000AⅢ」を日本国内・海外向けに発売しました。本機は価格を抑えながら性能、利便性を向上させたスタンダードモデルです。これにより日立ハイテクサイエンスは、本年9月に発売したハイエンドモデルの蛍光X線分析装置「EA1000VX」とあわせ、有害物質管理に対するお客様のニーズに広くお応えします。
蛍光X線分析装置「EA1000AⅢ」
この度発売した環境規制物質スクリーニング検査用の蛍光X線分析装置「EA1000AⅢ」は、当社従来機(SEA1000AⅡ)と同価格ながら、新採用のシリコン半導体検出器、電気制御系・機械駆動系の高速化等により平均的な検査時間を1/3に短縮させたことに加えて、従来オプション別売としていた「環境規制物質測定ソフトウェアVer.2」を標準装備としました。加えて、上位モデル(EA1000VX)と同様に、軽快な扉開閉機構、材料自動判定機能、検査の進捗をフロントパネルのランプでお知らせする「プログレスバー」、ランニングコストを抑える液化窒素フリーといった特長も継承しており、効率的な検査を実現します。
欧州連合(EU)による2006年施行のRoHSから始まった環境規制は、家電だけでなく自動車や家庭用品、玩具など広い製品に対し、世界各国、地域で実施されるようになりました。さらに近年ではハロゲンなど、管理対象となる元素も増加する傾向にあります。このような状況の中、完成品メーカーを頂点に部品から素材・原材料に至る世界規模のサプライチェーンにおける環境規制物質の管理が進められています。
今回の「EA1000AⅢ」発売により蛍光X線分析装置のラインアップもさらに充実しました。今後も各国のお客様に最適な装置を提供し、さまざまなニーズにお応えすることで、地球環境保全に貢献してまいります。
当社従来機(SEA1000AⅡ)と比較し、測定時間を1/3に短縮しました(プラスチック、真ちゅう等の平均時間)。本体フロントパネルの「プログレスバー」により、検査の進捗状況も一目でわかります。
「環境規制物質測定ソフトウェアVer.2」はデータの管理機能に優れ、トレンド管理、結果の一覧表作成などが簡単に行えます。
RoHS指令の規制対象元素(Cd,Pb,Hg,Br,Cr)以外の元素である塩素(Cl)をはじめ、さまざまな元素の管理もできます。
従来機同様、冷却用の液化窒素は不要です。
測定原理 | エネルギー分散型蛍光X線分析法 |
---|---|
測定元素 | 原子番号 Al(Z=13)~U(Z=92) |
X線検出器 | Si半導体検出器(液化窒素不要) |
測定性能(プラスチック中のCd,Pb,Hg,Br,Crの測定時間)* | 約70秒 |
試料室寸法 | 370(W)×320(D)×120(H)mm |
サンプルチェンジャー(オプション) | 最大12サンプル |
外形寸法 | 520(W)×600(D)×445(H)mm |
質量 | 約59kg |
700万円から(環境規制物質測定ソフトウェアVer.2付属)
年間200台
お問い合わせ頂く前に、当社「個人情報保護について」をお読み頂き、記載されている内容に関してご同意いただく必要があります。
当社「個人情報保護について」をよくお読みいただき、ご同意いただける場合のみ、お問い合わせください。