―気軽に質量情報を取得可能な検出器―
2014年8月28日
高速液体クロマトグラフ(HPLC : High Performance Liquid Chromatograph)用の質量分析計は、製薬や化学分野における合成物などの分子量確認や対象化合物測定の信頼性向上のため、またUVやダイオードアレイなどの一般的なHPLC検出器による分析を補完する目的でユーザーの関心が高まっています。しかし従来の質量分析計は、高価、メンテナンスが煩雑、大型で設置場所を選ぶ、操作が複雑などの理由から、一般HPLCユーザーが利用するにはハードルが高いものでした。
日立ハイテクサイエンスの「Chromaster5610 MS Detector」はこれらの課題を改善した装置です。四重極型のコンパクトな質量検出器で、設置性、メンテナンス性を向上させました。質量分析が未経験な方でも容易にデータを得ることができ、分析結果の信頼性向上・確保に貢献します。
100 V電源仕様、スプリッタ機構の採用による排気ダクトレス*、当社製HPLCのChromaster5000シリーズと同等の小さな設置面積です。設置に際し特別な工事や設備が不要で、通常のHPLC実験室で使用できます。
質量分析が初めての方でもご利用いただけるようメソッドを最適化し、簡単な設定で分析が開始できます。オートチューニング機能でキャリブレーションなどを自動化。加えて測定結果は専用の解析ソフトによってHPLC検出器のデータと合わせ、容易にデータを把握することができます。
大気圧イオンフィルターブロック搭載によりノイズ要因となる液滴成分やバックグラウンドイオンが質量分析部に混入することを防止します。汚染で感度の低下がみられた際には、真空を停止することなく大気圧イオンフィルターブロックを取り外して簡単に洗浄できます。
イオン源 | ESI (Electrospray Ionization) |
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質量分析 | 四重極型 |
電源 | 100V (50Hz/60Hz) |
本体外形寸法、質量 | 440mm(W)×610mm(D)×430mm(H)、約50kg |
600万円から
100台/年間
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