変化を恐れず挑戦し、全員経営の日立ハイテクグループをつくる
2015年4月1日
株式会社日立ハイテクノロジーズ
執行役社長 宮﨑 正啓
このたび、4月1日付で日立ハイテクノロジーズの社長に就任するにあたり、ごあいさつを申し上げます。
日立ハイテクグループのミッションは、今までは「我々が最先端・最前線の事業創造企業になる」べく努力してきましたが、これからはよりお客様にフォーカスして、「お客様が最先端・最前線の事業創造企業になっていただくために最大限の貢献をすること」です。それが実現できれば、自ずと私たちが企業ビジョンとして掲げている「ハイテク・ソリューション事業におけるグローバルトップを目指す」ことが達成できると思っています。
私が描く日立ハイテクグループの具体的な姿は、次の4点のとおりです。
私たちの活動で特に重要となるのが、各現場が全体最適という判断基準を持ちつつ、自律分散型の組織運営をすることです。グローバル市場では、事業領域や地域によって、状況がそれぞれ大きく異なります。だからこそ、各現場が主体的に事業計画を立て、判断して実行することが大切です。
リーダーとなる立場の皆さんは、そのための環境づくりをサポートし、率先垂範して先頭に立ち、リーダーシップを発揮してほしい。同時に、グローバル化を加速させるためには、それぞれの拠点において優秀なスタッフを育てていくことが必須の条件です。マネジメントとしても、人財育成という課題を高く位置づけ、必要な施策を打っていきたいと考えています。
今、グローバル市場で求められているのは、「個別化」と「専門化」です。時代の流れは、汎用品を核にマスマーケットを相手にしたビジネスから、個別化されたニーズにきめ細かく応える、高度に専門化の進んだソリューションビジネスへと大きく変化しつつあります。日立ハイテクグループは、そのトレンドを的確につかみ、先頭を走る存在にならなければなりません。
そのために、「変化への挑戦=Challenge to Change」のマインドを持っていきたい。世の中の変化に適応するには、まず私たち自身が変化することが必要です。大切なのは、あくまで前向きに、まずは積極的に変化への挑戦をすることです。物事をシンプルに、合理的に考え行動することが、業務の変革につながり、変化へのスピード感を生み出すと考えています。
日立ハイテクグループでは、すべての活動において「基本と正道」、「損得より善悪」を基本とし、その遵守を図ってきました。これらの点は、仕事における安全第一とあわせ、今後も徹底を図っていきます。コンプライアンスの捉え方については、国や地域によって、微妙なニュアンスの差があると思います。日々の活動において、「仕事の上でウソをつかない」「仕事の上で人に知られて困ることをしない」という2点を実践し、どの国、地域であっても、日立ハイテクグループのコンプライアンスを遵守していきたいと考えています。
日立ハイテクグループでは、「CHALLENGE」「OPEN」「SPEED」「TEAMWORK」、この共有すべき4つの価値観を「Hitachi High-Tech SPIRIT」として掲げ、グループの理念・価値観・戦略の共有のもと、真のCSR企業をめざして「Hitachi High-Tech WAY」活動を展開しています。
仕事を進める上で、あえて自分の役割を超えて行動することによって、他部門や日立ハイテクグループ全体の利益につなげられます。WAY活動を行うということは、自分の役割を果たすだけでなく、役割を超えた「余計なことをする」マインドを持って取り組んでいくということです。
「余計なことをするな」と言われる会社ではなく、「余計なことを大いにやってみよう」と言われる会社へ。私は日立ハイテクグループを、そんなふうに変えていきたいと考えています。
日立ハイテクグループがイノベーションを生み出し続ける組織へと変わるのに欠かせないのが、ダイバーシティの視点です。私自身が先頭に立ち、ダイバーシティ・マネジメントの推進を経営戦略として高く位置づけ、実行していきます。
さらに、社会に対して貢献できなければ、企業の存在価値はありません。事業活動をさせていただいているそれぞれの地域社会に対しても、きちんと恩返しをしていく。今後も積極的に社会における企業の役割を果たしていきたいと考えています。
私はこれから、オープンなコミュニケーションでチームワークを築き、スピード感を持って変化に向けてチャレンジする日立ハイテクグループづくりに、全力を尽くします。
執行役社長 宮﨑 正啓
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