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Hitachi

株式会社 日立ハイテク

2018年4月12日

株式会社日立ハイテクノロジーズ

 株式会社日立ハイテクノロジーズ(執行役社長:宮﨑 正啓/以下、日立ハイテク)は、米国初のがん専門病院Roswell Park Comprehensive Cancer Centerの子会社であるOmniSeq, Inc.(本社:米国ニューヨーク州/CEO:Mark Gardner/以下、OmniSeq社)が行う第三者割当増資を引き受けました。

 日立ハイテクが注力しているバイオ・ヘルスケア分野では、今般、患者一人ひとりに適切な治療を実施する個別化医療のニーズが高まっており、がん治療への展開が大きく期待されています。がん治療の中でも免疫チェックポイント阻害剤*1をはじめとする免疫療法は、今後数年間で急速に普及するがん治療法として注目されています。
 OmniSeq社は、がん治療において分子標的治療*2のためのがん遺伝子パネル*3を用いた診断のみならず、患者に最適な免疫療法を提案するための包括的な免疫プロファイル*4を提供しています。

 OmniSeq社へ資本参加することにより、日立ハイテクはOmniSeq社の臨床現場で培ったがん診断法の開発に関する専門知識と、当社の強みである光学技術をベースとした分析装置の開発力を融合し、最先端のがん診断を実現する機器・試薬の開発に取り組み、体外診断を通じた健康社会の実現に貢献していきます。

 日立ハイテクは、主力事業であるバイオ・メディカル事業において、「全ての体外診断市場におけるグローバルプレーヤーになる」を中期経営戦略の事業ビジョンとし、既存事業の強化や、成長市場における新規事業の創出に向けたM&Aやコラボレーションの推進など、戦略投資に積極的に取り組んでいます。今後もハイテク・ソリューション事業におけるグローバルトップをめざすとともに、最先端・最前線の事業創造企業としてお客様目線に立ち、顧客および市場ニーズに対応してまいります。

*1
免疫チェックポイント阻害剤:がん細胞が免疫細胞の活動を抑える機能(免疫チェックポイント)を阻害し、体内の免疫細胞を活性化させることでがん細胞を攻撃する治療薬
*2
分子標的治療:がんの成長、進行、および浸潤に関与する特定の分子を阻害する薬剤を使うことによって、がんの増殖および拡散を抑制する治療法
*3
がん遺伝子パネル:がんの診断に有用な複数の遺伝子を同時に解析する方法
*4
免疫プロファイル:次世代シーケンサやマイクロサテライト不安定検査(MSI)の遺伝子検査に免疫組織染色(IHC)や蛍光In Situハイブリダイゼーション(FISH)法などの病理診断を組み合わせ、その結果からがん免疫サイクル(がんを排除するプロセス)にかかわる異常を網羅的に検査する方法

OmniSeq社の概要

OmniSeq社の概要
名称 OmniSeq, Inc.
所在地 700 Ellicott Street, Buffalo, New York 14203, USA
代表者 Mark Gardner
事業内容 がん診断サービスの提供
設立年 2015年

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担当:佐藤、佐野 TEL:03-3504-5001
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