-2倍の感度を実現する革新のラジアル測光テクノロジーを採用-
2019年9月4日
株式会社日立ハイテクサイエンスは、9月4 日に、SPECTRO Analytical Instruments GmbH(以下、スペクトロ社)製マルチICP 発光分光分析装置「SPECTROGREEN(スペクトログリーン)」を日本国内で発売します。
SPECTROGREENは新しいデュアル・サイドオン・インターフェイス(DSOI)テクノロジーを特長としています。DSOIは、プラズマ測光の重要な問題に対する新しいアプローチであり、垂直プラズマトーチを使用するダイレクトのラジアル(横方向)測光の新しいテクノロジーです。二重の光学インターフェースと、追加された一個のミラーによって、通常の横方向の測光だけでなく、プラズマの両側から放出された光を同時に捉えることができるため感度が向上します。さらに、一般的な垂直トーチのアキシャル(軸方向)測光方式におけるメンテナンス性や分析の誤差の可能性を排除しています。DSOIはラジアル測光の2倍(自社比)の感度を得られるだけでなく、プラズマの上部に配置する光学インターフェースが不要であるため、複雑さを回避した優れたコストパフォーマンスを提供します。
SPECTROGREENでは、分光器で標準採用されている新しい微少量パージと、パージ不要なオプションのUV-PLUSにより、低ランニングコストが実現されています。さらに、最新の空冷テクノロジーによって水冷が不要であり、高価な循環冷却水装置(チラー)のメンテナンスも不要です。
SPECTRO GREENによる分析は、排水、土壌、汚泥などの難しいマトリックスを含むサンプル、工業用化学物質、高塩濃度、金属を含むサンプルに大きな利点をもたらし、製品の安全性、医薬品、化粧品、食品、環境および農業分野でのルーチン分析に最適です。
日立ハイテクサイエンスは2011 年2 月にスペクトロ社と日本国内における販売契約を締結し、同社製のICP 発光分光分析装置およびICP 質量分析装置を販売しています。これまでに、ハロゲンの測定が可能なマルチ測光の「SPECTRO ARCOS」、高感度のデュアル測光のマルチICP「SPECTROBLUE」の販売を日本でも伸ばしています。
装置名 | SPECTROGREEN | ||
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型式 | FMS46 | FMD46 | |
タイプ | SOP | DSOI | |
測光方式 | シングル ・ラジアル | デュアル ・サイド・オン | |
分光器 | タイプ | 多元素同時(マルチ) | |
マウント | ORCA(ダブル・パッシェンルンゲ) | ||
波長範囲 | 165~770 nm | ||
検出器 | リニアCMOSアレイ | ||
UVシステム | 微少量Arパージ(標準)0~0.5l/min | ||
微少量N2パージ(オプション)0~0.5l/min | |||
UV-Plus(アルゴン密封自動ガス浄化システム:オプション) | |||
高周波電源 (RFジェネレーター) |
回路 | LDMOSパワー半導体 | |
出力 | 0.5~1.7kW | ||
寸法 | 1,260(W)×1,085(H)×575(D)mm | ||
重量 | 約170kg |
「SPECTROGREEN (FMD46)」基本セット 1,240 万円(税別)~
40 台/年間
SPECTRO Analytical Instruments GmbH
本社住所:Boschstrasse 10D-47533 Kleve, Germany
代表者:Dr. Christoph Matzing
Webサイト:
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