「人」と「技術」で、ハイテク・ソリューションを提供

発足にあたり、桑田芳郎会長は、「当社は世界トップレベルの製品・技術を有している。最先端技術分野では優れた信頼性の高い技術、製品、サービスをスピーディーに提供する必要がある。『ハイテク商社』として積み上げてきた信用とノウハウを活かし、製造・販売・サービス一貫体制を確立し市場ニーズを先取りしたソリューションを提供するとともに、グローバル市場への感度を高め、製品開発と提案営業を強力に推進しなければならない。商社と製造業という事業環境の異なる会社が一つになったが、それぞれの企業文化の違いを克服するのは容易ではない。一体化は再編の成否を決める重要課題であり、意識の統合・相互理解はもとより、お客様視点から考え行動することで新しい企業文化を創造し、日立のグループ経営にとって良き先例となる会社にしたい」と抱負を語った。

樋口紀昭社長は、「商社機能と製造機能を併せ持つ新時代にマッチした企業となった。二つの機能の相乗効果でナノテクノロジー分野の世界トップ企業をめざす。ナノテクノロジーはバイオ・医療、情報通信、環境などさまざまな分野に欠かせないものであり、大きな成長が期待できる。世界のお客様から『選ばれる企業』となり、日立グループのハイテクノロジー事業の中核を担う企業として責務を果たしたい。

開発・製造・販売・サービスの一体化で市場変化にスピーディーに対応できる事業体制を構築できた。グローバルなネットワークとマーケティング力、エンジニアリング力、ソフト力を活用し、顧客ニーズに的確に応えるトータルソリューション・ビジネスをワールドワイドに展開する」と決意を述べている。

さらに、顧客第一主義に基づく「開発」と「堅実経営」を経営の基本方針として、「ハイバリュー・クリエーター(最先端技術分野で最適なソリューションを提供して高い価値を創造する)」を目標に、「経営5つの方針」を実行・実現することも宣言された。その源泉は「人」「技術」であり、「人」と「技術」の強者連合となることで、当社は大きく発展することができると語っている。

〈新会社の経営5つの方針〉
  • グローバルなハイテクノロジー事業の推進
  • 事業投資の積極的推進
  • 経営の効率化とスピード化
  • プロフェッショナルな人材の育成
  • 適正な企業行動の推進
桑田 芳郎 取締役会長
樋口 紀昭 代表取締役 取締役社長
「人」と「技術」で、ハイテク・ソリューションを提供