米国における携帯電話機事業

ニッチでも競争力のある製品の企画提案でお客様をリード新たな市場カテゴリーの創造に成功

2000年代初頭、日本の携帯電話市場が飽和、停滞状態にある中、携帯電話機メーカーであるG社は、海外進出により活路を開こうとしていた。当社は米国向け携帯電話のビジネス経験をアピールし、両社による米国での携帯電話事業プロジェクトの立ち上げを提案、米国トップ携帯事業者のH社をターゲット顧客に選定した。

そこでまず当社は、事業の垂直立ち上げのため、H社のベンダーであるI社との連携が不可欠と判断、I社との提携をまとめたうえで、2005年からH社との交渉を開始した。

一方、G社のニッチではあるが特徴ある製品「防水・耐衝撃タフネス携帯」に着目、市場調査を担当した日立ハイテクノロジーズアメリカ会社(HTA)は、H社に商品企画提案し開発をリードするとともに、エンジニアを新規雇用、顧客との技術問題、第三者機関認定試験、顧客認定試験の調整など顧客支援を充実、早期に事業を立ち上げた。

2006年10月の第一世代モデル市場投入後、北米市場でのブランディング、広告活動、マーケティングを担当した(HTA)は、日立ハイテクグルーブの日米のネットワークを活用し、北米でのタフネス携帯の市場カテゴリーの創造に成功した。これは商社としての事業開発の成功事例であった。

米国向け携帯電話