国内最大キャリアへのSIMカード拡販

新製品開発を主導し高いシェアを実現

年間約2,000万枚のSIMカードを調達し、国内SIMカード市場の5割を占めるといわれる巨大企業のK社。ギーゼッケ・アンド・デブリエント株式会社(GDKK)は、K社への新規参入を重要目標に据えていた。しかし、当時すでに競合3社が参入しており、加えて、約10年前にK社からのSIMカード開発打診を親会社であるドイツ・Giesecke & Devrient GmbH(以下、G&D社)が辞退したという経緯もあり、参入障壁の高さは容易に想像できた。

2008年、K社の開発部門のキーパーソンの交代を機に、G&D社の技術力PRや新製品提案を積極的に展開、G&D社に対する理解と信頼を醸成していった。2009年に入って、新SIMカード開発の情報を得て、製品提案を行い、新規参入の第一歩となるサプライヤー資格を獲得した。2010年にはK社の仕様書を入手すると、G&D社に新規製品開発を提案、必要な開発リソースを確保するなどGDKKが製品開発プロジェクト管理で主導的な役割を果たした。

その結果、K社のSIMカード発注において高いシェア獲得に成功、GDKKは、G&D社、株式会社日立ハイテクノロジーズ両親会社の業績向上に貢献した。

また、国内最大のキャリアを周到な準備により営業攻略し、新規参入を果たしたその功績は、G&D社からも高い評価を得た。

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