「CS11」達成に向けて

2014年4月、当社は決算発表の席上で「3事業ドメイン戦略」を発表した。急激に変化する最先端分野に対応し、「CS11」で掲げた「4ターゲット分野(次世代エレクトロニクス、ライフサイエンス、環境・新エネルギー、社会イノベーション)」を、「3事業ドメイン(バイオ・ヘルスケア、社会・産業インフラ、先端産業システム)」に括り直し、投資・リソースを傾斜配分する戦略である。さらに、「CS11」を加速するため、市場環境の変化を見据えて不採算事業の縮小を進める方針も明らかにした。

この一環として、同月、新事業創生本部を新設し、経営戦略本部の関連機能を移管、10月には営業統括本部・営業企画本部のビジネスインキュベーションセンタの機能も新事業創生本部に一本化した。

11月には、那珂地区に新ラボ棟「Metrology and Inspection Center 那珂」(MIC那珂)が竣工し、半導体評価装置の先行開発にあたっている。企業間連携による新事業開発でも、株式会社日立製作所、慶應義塾大学と共同による株式会社バンダイの玩具の開発協力、日本マイクロソフト株式会社との協業で医療機器・産業機器の安定稼働をサポートするクラウドサービスのグローバル展開などが進んでいる。

事業の選択と集中では、2014年9月にチップマウンタ事業からの撤退を発表し、3月にボンディング装置事業を株式会社TYホールディングスに譲渡した。

3事業ドメイン