大切な価値観の共有のために

当社グループは、創立以来、「製・販・サ」一体となって「顧客第一主義」「現場第一主義」を貫くことで順調に業績を伸ばしてきた。

2008年度を迎えて、3年後の創立10周年を見据え、さらなる飛躍を図るためにグループ全体で共有する理念・価値観・戦略を考えることにした。6月に実施した「執行役ブレインストーミング(BS8)」でも、長期経営戦略の検討と併せて「ありたき企業像「」大切な価値観の共有」について議論を行った。

創立からこれまでは、日立ハイテクに結集した会社・組織・人材が一体感をもって事業活動を進めるための「融合フェーズ」であり、次の10年は、元気で夢のある事業創造企業、燃え上がる集団として、グループ価値の拡大を図っていく「発展フェーズ」となる。そのために、「ありたき企業像」「大切な価値観」を明らかにし、共有することが必要だった。

2009年度から、大切な価値観を考える「Hitachi High-Tech SPIRIT プロジェクト」がスタートした。基本的な方針は、次の10年を担う人が自ら考えて目標をつくることにあった。各部門、グループ会社、海外法人を含めて全社か ら働き盛りのメンバ65名を集め、約半年にわたって1回の合宿も含めミーティングが重ねられた。その活動を通じて、共通で大切にする「Shared Value(精神的な拠り所)」の大切さ、組織や階層の壁を越えて文化や価値観についての議論の"場"の必要性が提唱された。

Hitachi High-Tech SPIRIT プロジェクト討議(2009年10月‾12月)
Hitachi High-Tech WAY構成と制定の歴史