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構造細胞生物学のための電子顕微鏡技術

1. 基礎技術としての超薄切片法(4)

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(4) 重合

一般的に重合法にはオーブンを用いた熱重合法と紫外線照射による光重合法の二通りがある。
最近では紫外線による重合は免疫細胞化学用の水溶性樹脂Lowicryl K4Mの重合に用いられるぐらいである。紫外線は熱線に比べ透過力がはるかに弱いため、硬化に時間がかかるとともに重合が不均一になり、収縮率も大きくなりやすい。一方、熱重合はだいたい1日で十分な硬度に達するだけでなく均一に重合されるので薄切しやすい。したがって、構造観察にはエポキシ系熱重合樹脂を使用するのが普通である。
硬化に要する時間はおおむね60℃のオーブンで2日間程度である。中にはSpurrの樹脂のように8時間で硬化してしまうものもあるが、少々長く入れても不都合は生じない。はじめて使用する樹脂は製造者または販売者のプロトコールを参照する。

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