OE750による炭素鋼の元素分析
炭素鋼は、一般的に炭素含有量が0.02~2.14%の鉄鋼材料であり、用途や特性に合わせて分類されています。構造部材や機械部品などに使用される機械構造用炭素鋼は、強度や靭性などの要求特性に合わせて熱処理などを施す場合もあります。
日本産業規格(JIS G4051)において、機械構造用炭素鋼は鉄の5大元素(C、Mn、Si、P、S)に加え、NiやCr等が化学成分として規定されており、強度の増加や焼入性の付与等の効果、靭性低下などの影響を与えます。また、JISに規定がなくとも、MoやNbは靭性の向上、Coは焼入性の低下に影響する場合があるなど、規定のない元素も様々な効果・影響を与えます。そのため、JISに規定のある元素だけでなく、添加元素や不純物元素を分析することで、製品の品質管理や維持に繋がります。
炭素鋼の元素分析
分析方法
| 光学系 | パッシェン・ルンゲ |
|---|---|
| 焦点距離 | 400 mm |
| 回折格子溝数 | 2400 本/mm |
| 検出器 | マルチCMOS |
| 観察波長範囲 | 119~766 nm |
| 光学系雰囲気 | 中圧真空 |
| 認証標準物質 (CRM) |
BS 1045 (Brammer Standard Company, Inc.) |
|---|---|
| 前処理方法 (研磨) |
卓上試料研磨機 IM-P2(IMT) 回転速度:50~400 rpm 研磨紙:炭化ケイ素(#80) |
| 分析条件 | Fe_100(低合金鋼用分析プログラム) |
分析例
- S45C相当の認証標準物質を10箇所測定し、平均値(Avg.)と相対標準偏差(RSD)算出しました(表3)。
- 全ての元素において、認証値と同等の結果が得られました。
- RSDは良好であり、精度良く測定できていることが分かります。*1
- OE750では、一度に28元素の分析が可能で、添加元素や不純物元素のモニタリングにも活用できます。*2
*1 検出下限値近傍および検出下限値以下の元素は除く。
*2 相談に応じて、分析元素の追加や分析濃度の拡張可能。
表3 S45C規格値、認証標準物質(BS 1045)認証値および測定結果
(単位:wt%)
詳細データ
表4 認証標準物質(BS 1045)の測定結果
(単位:wt%)
