DSC・DTAを中心とした熱分析の基礎と測定法 -信頼性の高い測定のために-
2018年2月23日
熱分析は、実用材料の熱的特性の評価から、新しい材料の基礎物性研究まで広い領域で使われている実験・分析手法です。最近の熱分析装置は、汎用性と実用性の高さゆえにブラックボックス化し、専門的知識や技術が不十分でも簡単に操作できるようになっています。しかし一方で、信頼性の高い測定と測定結果の解釈のためには、測定原理、装置の校正方法、データの読み取り、解析方法などの基礎的内容を十分理解しておくことが必要です。このような基礎事項に関する理解が不足しているために、測定データとその解釈についての信頼性が著しく損なわれる可能性も少なくありません。
本講座は研究や開発の現場で働いている熱分析技術者に必要不可欠な基礎知識・技術を習得してもらうことを目的に、日本熱測定学会の標準化作業グループが中心となって企画しております。第13回目を迎える今回から、内容を一新し 特に要望の多いDSCとTGを隔年で実施し、熱分析の基礎に加えて、各測定手法について基礎から装置校正、公定法、最近の学会発表までを1日で取り上げることとしました。今回はDSCをテーマとして取り上げました。実際に様々な研究、測定を行っている経験豊富な講師陣が丁寧に解説いたします。測定に関する個別のご相談にも対応いたしますので、有用な機会として是非ご活用下さい。
日本熱測定学会(企画:標準化作業グループ)
産総研NMIJ固体熱物性クラブ
高分子学会、日本分析化学会、日本物理学会、日本生物物理学会、日本熱物性学会(順不同、予定)
時間 | 内容 |
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10:00~10:10 | 開会の挨拶 (近畿大学・理工学総合研究所)木村隆良 |
10:10~11:10 | 「熱分析の基礎」 (近畿大学・理工学総合研究所)木村隆良 |
11:10~11:20 | 休憩 |
11:20~12:20 | 「DSCの基礎」 (産業技術総合研究所・物質計測標準研究部門)阿部陽香 |
12:20~13:30 | 休憩 (各自自由に昼食をお取りいただきます) |
13:30~14:00 | 「DSCを用いた学会発表の紹介」 (日立ハイテクサイエンス) |
14:00~15:20 | 「DSCの校正とJIS」* (産業技術総合研究所・物質計測標準研究部門)清水由隆 |
15:20~15:30 | 休憩 |
15:30~16:30 | 「その他の熱分析手法と公定法」 (神奈川大学・理学部化学科)西本右子 |
16:30~16:55 | 総括と質疑、個別相談 (神奈川大学・理学部化学科)西本右子 |
16:55~17:00 | 閉会の挨拶 (神奈川大学・理学部化学科)西本右子 |
参加費(テキスト含む):日本熱測定学会会員12,000円、本会学生会員3,000円、協賛学会会員20,000円、協賛学会学生会員7,000円、非会員 25,000円。
なお、本会正会員年会費は 6,000円ですので、協賛学会会員・非会員の方にはこの機会にご入会をお勧めします。
2018年6月15日(金)
日本熱測定学会事務局
〒101-0032 東京都千代田区岩本町1-6-7 宮沢ビル601
TEL. 03-5821-7120 FAX. 03-5821-7439