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HPLC Chromaster(クロムマスター)
-アミノ酸分析の紹介(Chromaster OPAポストカラム生体液分析法)-

AS/LC-010では日立アミノ酸分析システム(OPAポストカラム法)として、タンパク質やペプチドを構成するアミノ酸約20種類を対象とした「標準分析法」を紹介しました。今回は遊離アミノ酸約40成分を対象とした「生体液分析法」を紹介いたします。標準分析法とは使用するカラムと溶離液が異なります。誘導体化試薬には、オルトフタルアルデヒド(OPA*1)を用いています。OPAは蛍光誘導体化試薬で、感度が高いことが特長です。その半面、試薬の寿命が短く、使用する水の純度にも気を配る必要があります。

*1 :OPA:オルトフタルアルデヒド(o-phthalaldehyde)

アミノ酸分析法の種類と特徴:

アミノ酸分析法の種類と特徴の図解

アミノ酸分析システム(OPAポストカラム法)

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アミノ酸標準試料測定例

NINによる誘導体化反応の図解

生体液分析法測定条件:

カラム

#2622PH 4.0 mm I.D. × 60 mm

アンモニアフィルタカラム

#2650L 4.0 mm I.D. × 60 mm

ガードカラム

#2619 4.0 mm I.D. × 5 mm

溶離液

4液(クエン酸Li 緩衝液3液、再生液1液)

流量

0.35 mL/min

カラム温度

38℃

反応液

2液(ホウ酸緩衝液-次亜塩素酸Na)(OPA溶液)

反応液流量

0.55 mL/min、0.35 mL/min

反応温度

38℃

検出波長

FL Ex 340 nm、Em 450 nm

注入量

20 µL

食品中のアミノ酸測定例

アミノ酸標準試料測定例のグラフ

試料の前処理:

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試料の前処理:

BSA(牛血清アルブミン)加水分解溶液の測定例
前処理方法のフロー

試料の前処理:

BSA(牛血清アルブミン)加水分解溶液の測定例
      

食品などタンパク質を含む試料は、前処理として除タンパクが必要です。ここではトリクロロ酢酸を使用して除タンパクしました。

前処理方法のフロー

試料の前処理:

BSA(牛血清アルブミン)加水分解溶液の測定例

培地中のアミノ酸測定例

アミノ酸標準試料測定例のグラフ

試料の前処理:

BSA(牛血清アルブミン)加水分解溶液の測定例

アミノ酸成分名一覧:

P-Ser Phosphoserine Ala Alanine GABA γ-Amino-n-butyric acid
Tau Taurine α-ABA α-Amino-n-butyric acid AlloHylys Allohydroxylysine
PEA Phosphoethanolamine Cit Citrulline Hylys Hydroxylysine
Asp Aspartic acid Val Valine Orn Ornithine
Hypro Hydroxyproline Cys Cystine Lys Lysine
Thr Threonine Met Methionine 1Mehis 1-Methylhistidine
Ser Serine Cysthi Cystathionine His Histidine
AspNH2 Asparagine Ile Isoleucine Trp Tryptophan
Glu Glutamicacid Leu Leucine 3Mehis 3-Methylhistidine
GluNH2 Glutamine Tyr Tyrosine Ans Anserine
Sar Sarcosine β-Ala β-Alanine Car Carnosine
α-AAA α.Aminoadipicacid Phe Phenylalanine Arg Arginine
Pro Proline β-AiBA β-Amino isobutyric acid    
Gly Glycine EtOHNH2 Ethanolamine    

本条件では、反応温度が低いため、Hypro、Proの感度が十分ではありません。また、すべての成分を完全に分離することはできません。
より高分離・高精度な分析が必要な場合は、L-8900形日立高速アミノ酸分析計をお勧めします。

注意:本掲載データは測定例を示すもので、数値を保証するものではありません。
本製品は研究用です。診断用ではありません。

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