History
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2024年度時点の本社29部門・全国10支店の
これまでの歩み、トピックス、今後の展望をご紹介します。※株式会社、財団法人、社団法人、国立大学法人等の記載は省略しています。
Chugoku Branch Office
所在地:広島県広島市中区八丁堀14-4 JEI広島八丁堀ビル7階
中国支店は、支店を置く広島を中心に岡山、松江、周南にサービスステーションを配置し、中国地区5県の広いエリアをカバーして事業を展開している。業績面では大手半導体製造会社が多くを占める主要顧客となっている。しかしながら瀬戸内工業地帯の工場および半導体製造会社での装置減少や、他顧客での投資の抑制もあって厳しい状況となっているが、既納装置の安定稼動推進として予防保全提案の強化やPS事故撲滅を目的とした部品交換を推進して業績基盤の強化に取り組んでいる。
2015年10月に支社体制となると、主要顧客の装置台数減少に伴い支社全体での業務効率の向上を図るために、2019年度に半導体製造装置部の部品販売を西日本支社に移管し、規模を縮小した。2005年度当初約50名近くいた人員は 2014年度には約30名と減少したが、現在徐々に装置台数も増加傾向にあり、大手半導体製造会社の収益拡大とともに人員も増員した結果、2024年7月現在36名となり、売上収益も徐々に増加傾向にある。
しかしながら2023年度には呉市の大手製鉄会社製鉄所が72年の歴史に幕を下ろし全設備停止するに伴い、瀬戸内工業地帯の状況は厳しい状況となっていることには変わりはなく、今後も地域密着の地道な活動により着実に進めて、一歩一歩業績を伸長させているところである。
岡山サービスステーションは2022年3月に倉敷駅前から岡山駅前事務所に移転した。
2022年4月に支社制度から10支店体制に変更された後、中国支店は建物老朽化やアクセスの不便さなどの理由によって、2024年7月に広島市内の緑井から八丁堀へ事務所の移転を行った。岡山、広島両事務所とも 2020年から続いた新型コロナウイルスの影響でニューノーマルな働き方に対応し、新たなコミュニケーションを進める事務所環境を整備する必要があった。そのため人と人が交わる配置の什器の導入およびフリーアドレス化という新たな事務所スタイルを取り入れて、執務環境の向上とコミュニケーションの活性化を促進している。
また2024年には日立製作所ヘルスケア事業本部の日立ハイテクグループ移管に伴い、医用機器一部、医用機器二部の部隊が協働して、新たなシナジー効果を生み出すべく取り組んでいる。
中国支店執務室
岡山サービスステーション執務室兼休憩場所
中国地区は非常に雨での災害が多く、2014年8月豪雨災害によるがけ崩れおよび、 2018年西日本豪雨により顧客にて装置が冠水するなどの甚大な被害を受けている。
顧客のある病院では、1階天井まで泥水が入り込み、1階に設置していた生化学自動分析装置が冠水し、修復不可となった。また上下水道局のポンプ゚所では事務所が完全浸水し、計装システムや計装品が数台納入されているが使用不可となった。
その当時は道路閉鎖、周辺一帯も浸水し、復旧まで長期間を要する事態となった。
豪雨災害による被害の例
中国支店は、評価装置部、解析装置部の主要顧客である大手半導体製造会社をはじめ、沿岸に工場地帯を構えた拠点である。昨今では半導体製造会社の業績は好調ではあるが、その他の瀬戸内工業地区の装置台数減少で苦しい状況である。コアビジネスである予防保全およびソリューションによる顧客とのつながりで業績を伸ばし、今後も顧客密着系ビジネスを展開していく。
医用部門では、2030年度に広島県の複数の病院が統合され、広島駅北口に全国トップレベルの医療を提供する大規模な新病院誕生が予定されている。業績伸長の要であると考え、今後の装置シェアの拡大をめざしていく。
計測制御部では、エリア内の原子力発電所において、2028年度をめどに安全対策工事を完了させ2030年度までの稼動再開が計画されており、特約店と情報共有して計装システムや計器の受注につなげていくことに尽力していく。